「オカンがな、とあるバンドの名前を忘れたらしいねん」
「バンドの名前?なんか特徴とか言うてなかった?」
「オカンが言うには、結成20年以上の4人組バンドで、00年代のロキノン系を支えたバンドらしいねん」
「ほなBUMP OF CHICKENやがなー!2ndアルバムのユグドラシルは、今のアラサーなら一家に一枚はあったって言うんやから。BUMPで決まりやで!」
「でもな、オカンが言うには、そのバンドはライブのモッシュが楽しいらしいねん」
「ほなBUMPと違うかー。BUMPのライブは直立不動でも人権を頂ける、陰キャ向けに特化した仕様やねん。家を出てからライブ終了まで一言も喋らないままTwitterにだけ延々と長文ツイートしてる場合がほとんどやねん。なんか他に特徴言うてなかった?」
「オカンが言うには、新曲が出るといつも現れる謎のライターがおるらしいねん」
「ほなBUMP OF CHICKENやがなー!BUMPには鹿野淳という仲良しのライターがおって、BUMPの新曲と共に目を覚まして、BUMPのライブが終わると眠りにつくと言われてんねん。インタビューは大体身内ネタで正直新曲のことは詳しく分からんねん。BUMP OF CHICKENで決まりやって!」
「でもな、オカンが言うには、ファンの層が一定で大体の人と打ち解けやすいらしいねん」
「ほなBUMPと違うかー。BUMPはな、名前を出すと大体の人は知ってくれてる割に、ATM系、ガチ恋系、囲い系、宗教サークル系、長老系とファンの層が多様すぎんねん。自分とタイプが違う人の方が多いからライブ会場では毎回自分の立ち位置と振る舞い方で悩んで死にたくなんねん。他に特徴言うてなかった?」
「オカンが言うには、カラオケで歌うときなかなか曲名が思い出せんらしいねん」
「BUMP OF CHICKENやがな!曲が多すぎてアルバムの最後の方の曲名とか正直よく覚えてないねん!ベイビーアイラブユーって歌詞でベイビーアイラブユーって名前なのはTEEのほうや!『家族になりたい…みたいな曲』って思い出そうとして『話がしたいよ』やったりすんねん。BUMP OF CHICKENで決まりやって!」
「でもな、オカンが言うには、千葉を代表するアーティストらしいねん」
「ほなBUMPと違うやんけ!BUMPは確かに千葉出身やけど、世間一般で言う千葉を代表するアーティストはX JAPANのYOSHIKI様なんやから!千葉県佐倉市の成人式のパンフレットなんかBUMPファンにしか需要無いんやって!」
「そういえばオトンもなんか言うとったな」
「オトンはなんて言うとった?」
「オトンが言うには、KANA-BOONやないかって」
「いやBa.の不倫しか共通点ないわー!」
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(※筆者は自分のことを藤原基央の妻だと思っています。了承いただけた方のみ読み進めてください。)
10年以上愛を育み合った後、昨年11月3日の東京ドームにて、めでたく生涯の愛を誓い合った私と藤原基央(当時40)だが、この2人が書類の上で結ばれることは無かった。まぁ心は繋がっているのでさほど問題はないが。
例の結婚報告に関しては「初彼女できた陰キャのテンション」の感じが無理すぎてもう全面的に咀嚼できず、文章は一度読んで以来、目にするのもきついため見ないようにしている。
最愛の旦那が悩み抜いては一つ一つ綴った大切な言葉たちだという点は重々承知しつつ、だがどうもシンプルに気持ちが悪いので無理としか言えない。またラジオ音源のほうは私が死んだときに出棺のタイミングにでも流してください。
『女ファンが多いバンドマンのための炎上しない結婚報告の方法』を前もって細美武士に聞いておかなかったのか。公にはせずとも密かにマニュアルくらい存在してそうなものを。
彼に陽キャのテンションは難しいかもしれないが、その結果『彼のやらかし』は取り返しのつかないほどでかくなってしまった。
というかそもそも別に炎上してはないんだけど単に私の気が収まらない(自己中)。
え?今まで私らのこと見えてました?あなたの愛する私ですよ?と疑ってしまうような冴えない浮かれポンチ文章が曲がりなりにも藤原基央の言葉として世に出てしまうことに、トイズファクトリーのスタッフはせめて誰か危機感を持って止めてさしあげてほしかった。まぁまずは真っ先に細美武士先生をお呼びしろ。
一番許せなかった点は、彼にとって自分の口から最初に報告すべきが「現地にライブを観に行ったファン」ではなく「深夜ラジオのリスナー」だったのが完全に解釈違いで悲しかった。
これまでの言動からも、直接ライブに足を運ぶファンのことを特段大切にしてる風な印象だったので、今回のことも『ファンに優先順位を付けて欲しかった』のだ。
前後に重大発表もないあの謎タイミングでどうしても報告しなければいけないのなら、顔が見える配信という手段もあったと思うのだが、そうせずに深夜ラジオで締まりなくタラタラ述べただけの理由は何かあるのか?配信スタジオに金かけてくれ。養育費などにではなく。
なんかもう後手後手だなぁ、グダグダだなぁ、の結婚発表に、手放しでおめでとうと言えなかった。確かに私は藤原基央の生涯の恋人だが、それとは別に彼の私生活を応援したい気持ちはある。ほんとだよ。
とまぁ、散々ボロクソなコメントを聞いてくださった方々、お待たせしました。それでは私の思い描く「細美武士presents、これが多分正解だったんだぜ結婚報告~Won't you marry me~」の正解を解説付きでお送りします。
(ライブ中ステージ上にて最後1曲残した状態で意味深にセンターに1人残る藤原基央)「あのさ、今日俺みんなに言わなきゃいけないことがあるんだ。ずっと言わなきゃいけないと思ってたし、言うなら一番にお前らだと思ってたから、少しお前らの時間を、俺にください。」
(講評:この言葉があるだけでガラッと評価が変わりますね。ファンとアーティストがお互い大切な関係であることを明確に表現してもらえるのは嬉しいです)
(ライブで汗だくの藤原基央)「あの、個人的なことですみません、俺結婚しました。相手は一般の人です。今まで結婚のこととか、全然言ったことも、週刊誌に撮られたことも無かったし、びっくりさせちゃったかもしんねーけど、この前、ちゃんと紙に名前書いて、ハンコ押して、役所に出してきました。」
(講評:ライブ終盤ということもあり、荒めの呼吸がマイクから伝わってくるのが良いですね。ちなみに現地レポとかではなく完全に脳内妄想です)
(泣き声と断末魔があちこちで上がる客席と対照的に言葉が途切れ途切れの藤原基央)「ほんとにさ、こんなことライブで言うもんじゃないと思ってたんだけど、なんていうか、みんなに知って欲しかったです。(「藤くん大好きーー!!」というファンの叫び声が会場に響く)ありがとう、俺も好きだぜ。俺が、今日こうしてステージ立って、歌って、これだけで最高に幸せだし、みんなの顔見れて、また会えて、すげー嬉しいし、でも、だから、俺がこうやって報告できたのは、ここにいるみんなと、今日来れなかったけど応援してくれてるファンのみんながいたからで、みんなのおかげで今日、ここに立って、こうして発表することができました」
(講評:ショックを受けたり傷ついているファンへも言葉を選んで語りかけていますね。スラスラと出てくる言葉よりもずっと彼の人柄が見えて、とても暖かい気持ちになれますね。残念ながら全て妄想ですが。)
(会場からのおめでとうー!のコールにちょっと嬉しそうな藤原基央)「なので、本当にこれは俺からのわがままなんだけど、これで俺たちのこと嫌いになったとか、信じらんないとか、嫌だとか、そういうのが無ければ、これからも俺たちのこと、見守って支えてやってください。みんなが俺たちの音楽を聴いて幸せになってくれることが、俺たちの幸せです。本当にありがとう。」(会場が割れんばかりの拍手に包まれる)
「最後に聞いてください、『とっておきの唄』」
もうこんなん『おめでとーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!(666666666666666db)』Deathわよ!!!!!!
これを!!!!!!!!!!!
やれよ!!!!!!!!!!!
これを!!!!!!!!!!!
さらに、新曲の『Gravity』なんだあれは最高。
連続で公開されたライブ映像2本。たまらん最高。さすが私の旦那。2人の愛を私は信じてた。疑ってすらないけど。
ま、私たちの愛を証明する指輪ならいつも薬指にあるし、紙で証明できるだけが結婚じゃないよね、藤原基央❤︎
(藤原基央の妻兼被害者の会の仲間まぁやさんいつもありがとう…!)
ベイビーアイラブユーだぜ👶
(以下、読まなくていいです)
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さて、突然の質問ですが、あなたは入信した宗教の教祖が結婚したことはありますか?私は27歳最後の日にこれを経験しました。
結婚報道後、私はふと「てか宗教の教祖って結婚してるのか?」と疑問になり、『ブッダ 嫁』『イエス 嫁』とかでググったりした。
意外とみんな嫁や愛人がいたことを知り、なんだ〜〜!私は仏教徒と同じ心境なのか〜〜!と少し安心したりしたけど、いや待て仏教徒てみんなブッダと結婚したいんですか?知らん。
エルレのお姉様方は細美武士が結婚したときどうやって命を繋いだのかご教示願いたい。まじで8/24から私の時間は永遠に止まったままなんですよね。しばらくストレスからか寝付けず、睡眠時間が日々1〜2時間ほど減りました。
《Vo./Gt. 藤原 結婚のご報告
NEWS | BUMP OF CHICKEN official website》
BUMPとの出会いは小学生の頃見た映画ONE PIECEの主題歌、『sailing day』だった。中学生に上がってから本格的に彼らの曲を聴き始めた私は、当時から追っかけ始めると止まらないオタク気質で、気づけば藤くんガチ恋となり、それから10年以上の間、ずっと将来は藤くんと結婚すると思って生きてきた。
いや、正しくは既に結婚はしてるんだけど、日本の法律が同じ墓に入ることを許してくれないのでそこは生きてるうちにどうにかしたいなと思ってます。
話の流れで、藤原基央ガチ恋であることを知人に伝えても「へぇ、こういうのがタイプなんだ」と言われたことが多々ある。違ぇよ〜〜〜〜!!!!!!
そりゃ顔面だけなら私の中で生田斗真が最強だが、ライブになると最高にイッケイケでデレッデレな藤原基央がいて、2時間とちょっとの間ドッッッロドロに愛されてみると(※ライブに参戦することの意)たちまち老いに効くし、多分おそらくガン細胞とかにも効いてる。
丸ノ内のOLに飼われる愛玩犬以下のショボい人生経験からしても、ステージ上の藤原基央から手を差し伸べられる感覚はもう間違いなく恋です。他人の比較とか一切関係なくなる。
ライブに行くたびに藤原基央への莫大な""""""好き!!!!!!!""""""が毎度軽々とキャパを超えてくので、オタクの語彙力はボジョレーヌーボーのコピペみたいになっていく。
(例)『10年間の集大成のような仕上がりである藤原基央』→『10年の仕上がりと言われた昨年を超える味わいの藤原基央』→『近年で類を見ないほど完成された藤原基央』
と、一目惚れを繰り返しては、常にあ゛ーーーーーーー頼むお願いします今ここで心臓を握り潰してくださいと感情がぐっちゃぐちゃになりながら、いやいや前から大好きだったけどこれほどまでにかっこいいのか!?と湧き上がるニヤけを抑えられずに、汗まみれで惚けたダラシ無い顔面で帰路に着くあの時間だけは、私はこの世の誰よりも幸せなんだと思える。
愛し愛される者が想いを通い合わせるこの日を(※個人の感想です)、私は何よりも楽しみに生きてきた。藤原基央と同じ時代に生まれた私、おめでとう。前世の私、BUMPのライブに行けるほど徳を積んでくれてありがとう。今世で彼と7回ほど結婚できました。
私の中で藤原基央の存在は、日々の『すがり』で、無くてはならない『依存』で、誰にも入り込まれたくない『アイデンティティ』のようなものなので、汚されたくないし土足で入り込まれたくないのだ。
ガチ恋してますと言うと、9割9分9厘の人は笑ってくれる。けどこの『笑い』ってなんだと思ってしまうときがある。
いや私もネタとして笑ってくれて嬉しい部分もあるけど、正直なところ自分の中ではネタじゃないし、この気持ちを笑われてしまうとしんどいレベルで好きなので、「藤くん結婚しちゃったね」と言われても「いや私とも去年の時点で結婚してますけど」という返事を飲み込んで「そうなの〜つら〜」と機械的に返している。
で、SNSやWebニュースのコメント欄にも「BUMPファンのみんなが喜んでて嬉しい!」だの、「初恋のお兄ちゃんが結婚したみたいで寂しいけど嬉しい!」だの、いや君ら藤原基央に対してその程度の愛だったんですか?の熱量の差に死ぬ。「藤くんの7連指輪に結婚指輪が足されるのエモい〜!」は?金だけ詰んでそのチケ譲れクソ。
みたいな、あ〜〜あ、また私だけ輪に入れない厄介出禁クソ害悪オタクじゃんかと、テンションの差に悲しくなって、メンタルの不調が体調に表れてしまった。
後日、ヒトカラで藤原基央愛してるプレイリスト流しておんおん泣いたりしたけど、何がそんなにショックかと言うと、藤原基央と連名で婚姻届出せないことと、扶養に入れないことと、藤原基央が法的な繋がりを求めた人間がいるんだという意外性?解釈違い?のような感情。
私は色んな意味で彼のことを同じ人間だと思ってないので、今更そんな人間ぽいことされるとは思ってなかった。結婚とかに縛られない人だと思ってた。まぁ散々フラグ立てておいて言うのもなんだけどさ…。
《フラグ① 話がしたいよについて話がしたいよ - 長文語り》
《フラグ② 藤原基央について話がしたいよ - 長文語り》
(藤原基央愛してるプレイリスト)
HUNTER×HUNTERを読んだことある人は、王とコムギの関係にキレ散らかすプフが私だと思ってくれていいです。
とまぁ、面倒くさいオタクの感情を吐露したわけだけど、藤原基央、今までありがとう。これからも私と幸せになろうね。
そんな彼に、今の私から伝えたい言葉はこれです。
滲み出す混濁の紋章 不遜なる狂気の器
湧き上がり 否定し 痺れ 瞬き 眠りを妨げる
爬行する鉄の王女
絶えず自壊する泥の人形
結合せよ 反発せよ
地に満ち 己の無力を知れ
破道の九十 黒棺