長文語りブログ

気持ちが昂ったときだけ更新するブログです。

THE LIVLNG DEAD +1

2022年7月2日と7月3日で開催された、BUMP OF CHICKENのライブに行きました。

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ただのライブレポ記録ではなく、三十路OLの生きづらさを記録した内容であることを理解できる人だけ読んでほしい。

 

まず、2019年のBUMP OF CHICKEN全国ドームツアー『aurora ark』以降、BUMP OF CHICKENオタクには非常に辛い3年間だったことを紹介しておく。

  • 2020年8月24日、Gt. & Vo. 藤原基央結婚発表
  • 2020年9月18日、Ba. 直井由文不倫報道、活動休止発表
  • 2021年2月27日、Ba. 直井由文活動休止のまま、3人でのNHK SONGS出演
  • 2021年6月6日、Ba. 直井由文活動再開
  • 2022年11月14日、無観客無料配信ライブ『Studio Live Silver Jubilee』の後、有観客ライブ『2022 Silver Jubilee at Makuhari Messe 02/10-11』開催のお知らせ
  • 2022年1月29日、同ライブの延期お知らせ

本当にしんどかった。2020年前半の頃は、コロナ禍でライブに足を運ぶ楽しみがなくなり、音楽関係各所で悲痛な声が聞こえてくる中、私は「BUMP OF CHICKENの報告が無いなぁ、冬眠時期(アルバム発売もそれに伴うツアーも無くポンツカしか音沙汰がない事)に被って良かったなぁ」、などと最推しバンドの情勢を傍観していたところ、後半に核爆弾が落とされた(※結婚発表)。それも二発(※Ba. 活動休止)。

このままBUMP OF CHICKENが無くなったらどうしよう、4人で活動しなくなったらどうしよう、という懸念をずっと抱えて過ごし、私の最愛を奪っていったコロナ禍、週刊誌、BUMP OF CHICKENに石を投げた者どもへのヘイトが正当化されない不条理にメンタルがゴリゴリ削られていった。

音楽が無くてもなんら日常に支障が無い人間が音楽が無くちゃ生きられない人間を踏み殺しているのが許せなかった。その感情を爆発させず抱えたままでいることが勝手に申し訳なくて、無力さを誰とも共有できない気がしてしにたくて泣いた。

2020年からずっと先が見えない不快な霧の中にいて、その中で小さな小さな報告をかき集めて一時の潤いを得た。色んなジャンルにも手を出した。でもBUMP OF CHICKENと、BUMP OF CHICKENに救われる自分が世間に許されないままで放って置かれている気がしてずっと地に足がついていなかった。依存とは危険だと知った。

 

2022年のライブ『Silver Jubilee』はバンド結成25周年のお祭りだった。本当なら【何もないまま】お祝いだけしたかった。そうはならなかった。

本来ならバンド結成日の2月11日に開催されるはずだったライブは、コロナの影響で7月3日に延期になった。

バンドの記念日にお祝いできなかった無情感ゆえ、『サブ』的な立ち位置だった何の意味もなさない7月2日と7月3日だったけど、結果としてとても素晴らしい日になった。

 

ここからライブレポです。導入が長いね。

一応言っておくけど、私は今回のライブを2 Daysで参加していない。1日目の7月2日は音漏れ参戦だった。

ライブ開始直前に幕張の会場から締め出され、後から入ってくる関係者やらスタッフやらにガン飛ばしながら、びっちり防音されたガラスドアの隙間からライブ音を聴いた。

同様にチケットも持っていないのにその場でたむろしていたソウルメイトたちと聞こえるセトリに沸き、すぐ隣で翌日のS席の譲渡が行われ、中に入っていた人からライブレポを聞き込み、それだけでも非日常で楽しくて仕方なかった。セットリストは検索してほしい。

そもそも幕張メッセのキャパが少なすぎる。同行者のMさんにはずっと言えなかったけど私はCDを5枚詰んだと言っておきながら、実際のところ14枚詰んでた。金銭感覚のザルさに引かれるかと思って黙ってた(ごめんね)。

だが14枚詰んだ程度ではe+を出し抜くことができずに藤原基央の顔がほぼ見えないB席2枚が1日分当たったのみの成果だった。BUMP OF CHICKENは頼むから年会費10,000円のFCを作って本気のやつだけのガチマッチをやらせてくれ。私が落ちない篩にかけてくれ。

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※同じ文面のメールが14通届く悲しみ

2日目の7月3日はなんとか当たったと言ってもB席で、さらに幕張はステージが低く、客席はアリーナ席しかないから全然BUMP OF CHICKENの4人は見えない。ステージ左右のでかいモニターでライブを見ていた。

でも同じ空間にいるという3年越しの解像度の高さがこれまでのどのライブよりも待ち遠しかったんだと気づいた。

書きたいことはいっぱいあるけど、少なく絞って書く。

前日からセトリが変更されていて、正直全体を通しての曲目は1日目のほうが好みではあったけど、それでも1曲目のアカシアの2番Aメロで泣いた。

『君の一歩は僕より遠い 間違いなく君の凄いところ 足跡は僕のほうが多い 間違いなく僕の凄いところ』の歌詞が大好きなんだ。

この曲はポケットモンスターの公式プロモーションビデオの曲として発表されたわけだけど、発表当時はまだBa. は活動休止のときだったためにBUMP OF CHICKENへの風当たりは冷ややかで、「今まで好きだった曲が今回の件で聞けなくなりました。もう二度と聞きません。CDも全部売ります。😔」的なお気持ち表明クソザコなめくじのノイズが公式Twitterのツイートにリプライでぶら下がってたりと、とてもとても雑音がうるさかった時期に突如発表された。

公開以降、それまで不倫がトップに話題だったBUMP OF CHICKENの名前を一気に塗り替え、曲の良さとプロモの出来でお気持ちなめくじを黙らせ、手放しで褒め称えられやっぱりバンプってサイコーだよな!とTLが沸き外国語で称賛するコメントもたくさん目にした。

ただの一介のファンだけど、めちゃくちゃ誇らしかった。あの出来事を私は一生忘れない。

今回のライブで演奏した曲はアルバムRAY以前の曲も多くて、いわゆる結構古参ホイホイなとこがあった。5曲目のギルドに涙腺が耐えられなかった。

藤原基央が30歳になる前に書いた曲を今回のライブで改めて浴びたわけだけど、この私の30歳目前の、今まさに世間一般の普通の女になれず一番醜く見えてる自分の、今の感情をなぜ24歳の藤原基央が書いて、20年近く経って今の私の前で歌っているのかが不思議でしょうがなかった。これは私と藤原基央の映画だと思った。左薬指のセルジュの指輪が自分の心臓の次に愛しかった。

マツコさんが何かのテレビで言ってた記憶があるんだけど、「曲を最初に良いなと思うのはメロディーだけど、後からあの曲良いよなと思い返すのは歌詞」という素敵な定義が思い返される。私の中でギルドが「ちゃんと」響いたのは2022年の7月3日だった。

ライブに行く前までライブに行くことが億劫だったし、毎日ぼんやりしぬことが頭にあって、通勤の帰り道でトラックが突っ込んでくれないかと思ったり、自分のことが本当に1番醜いと思ったり、正直メンタルがしんでるどころじゃないくらい本当にしんどかった。

でもBUMP OF CHICKENがあんなに生きてと言うなら生きなきゃなぁ、の気持ちがライブに行ったことで腑に落ちた気がする。知らない曲なんて無いはずなのに、ライブで聞いたら頭や心臓や身体の芯の芯までずんと響いて、「あ、私がしんだら藤原基央が悲しむじゃん」と思えるようになった。

最初のアカシアで深海に光が差して、そこから最後のメーデーに繋がるまで一連のグラデーションのように、海抜何千メートルから一緒に引き上げてもらったような気持ちだった。

ライブ中のMCで藤原基央は「1番辛いときに支えてくれてありがとう」と言ってたけど、全く同じ言葉を返すよ。これからもBUMP OF CHICKENを背負う4人を支えさせてくれ。

 

あとはしょーもない感想を箇条書きにします。思い出したことから順次アップデートしていきたいです。

  • 藤原基央のファンたらしこみスキルがまた上がってた。「(声出し禁止のため拍手するしかないファンに対して)残り3曲だけどどう?その拍手も微妙だよな。そういうとこ可愛いと思うぜ。」はぁ?旦那
  • 1日目を聴きにきてた藤原基央の友達がMCを褒めてくれたってニヤニヤしながら2日目も同じことを話す藤原基央。好き。
  • おじさん4人がわちゃわちゃ楽しそうなのを見て癒されてる私、多分純烈とかハマりそうでヤバいと思う。
  • 暗い曲を25年間やってきてライブにぼっちばっか来るBUMP OF CHICKEN、つまりオンリーロンリーグローリーはBUMP OF CHICKENしか勝たんの意訳…。
  • 1日目と2日目で入れ替わった曲たちの対比おもろすぎる。

『宇宙飛行士への手紙』⇔『ギルド』

『arrows』⇔『イノセント』

『small world』⇔『flare』

『乗車権』⇔『才悩人応援歌』

『オンリーロンリーグローリー』⇔『ファイター』

  • 完全にイメージだけど、1日目は少年、2日目は青年っぽい。もちろん古い曲もあるんだけど昔のブログで書いた『ray』以前 / 以後、のイメージと近い気がする。やっぱりrayがBUMP OF CHICKENの歴史における大きな分岐点なんよ。。生存ルートに入った。。
  • でも個人的にSmall Worldの対比は話がしたいよかな…。これオリジナルでifの3日目のセトリ考える遊びやりたいな…。
  • 一方で共通していた『銀河鉄道』『リトルブレイバー』『Aurora』の意味が1日目と2日目のセトリで立ち位置が変わって聞こえる。1日目のセトリのリトルブレイバーは「青さ」「未熟さ」だけど2日目だと「懐古」「再スタート」なイメージ。あくまで個人の感想です。
  • 乗車権の対で才悩人応援歌持ってくる奴センスいいな。誰だ?藤原基央か。
  • ブログタイトル書いたけどリビデの曲今回1曲もやってないな??あとカップリング曲もやってない。つまりBUMP OF CHICKENにとってリビデは=B面?A面がフレベ??もしくは単純に古すぎて改めて練習するのダルいだけ…?てか未だにA面B面って言っちゃうのやめたい。
  • あ、銀河鉄道B面だわ

 

ここまで読んでくれてありがとうございました。